先に述べましたように全身的な疾患の一症状としておこるものと唾液腺の機 能低下によるものとを分けて考えます。 1)全身的(内科的)疾患による口渇感 多くは脱水症によるもので水分摂取不足や、糖尿病、発熱、下痢などに伴い ます。また、出血、ショック、心不全など循環血液量の減少でもおこります。 2)唾液腺の唾液分泌能の低下による口内乾燥症主な疾患としてシェーグレン症侯群、老化による唾液腺の萎縮、口内から咽頭領域の放射線治療後の副作用による腺の変性、唾液の分泌を妨げる薬物の服用 によっておこります。
高齢者の場合は何らかの全身疾患を有していることが多く、とくに糖尿病、高血圧、向精神薬の服用の有無を調べます。さらに、口の中の粘膜、舌表面 の亀裂や発赤、歯の状態もチェックします(図1)。
図1 図2