誰しもかぜをひいて鼻がつまっている時や疲れている時、お酒を飲んだ後などに寝ているときに“いびきをかく”という経験があると思います。“いびき”とは、睡眠中に起きる異常な呼吸音と定義され、その騒音の問題にとどまらず、長年続くと体に悪影響を及ぼすと言われています。もちろん、その程度はひとによって様々で、原因もいろいろあり、大部分が放置されているのが現状のようです。しかし、他人とよく旅行したり、共同生活しているひとや、なかには“いびき”だけではなく”“息が止まる”などの状態を伴う場合には治療が必要になることがあります

さて、睡眠中におきる呼吸の障害は単純な“いびき”だけでなく、呼吸(換気)が停止する状態、すなわち無呼吸をおこす場合や低換気(低呼吸)を頻回におこす場合、あるいは逆に過換気がおきる場合もあり、これらをまとめて、“睡眠時呼吸障害”という言葉が使われるようになりました。“睡眠時呼吸障害”とは起きている時には特に異常がなく、換気(呼吸)が保たれているのに、眠りに入ると自然な鼻での呼吸が障害され、持続するために体のいろいろな機能に悪影響を及ぼす病態と定義されています。これにはいろいろな疾患がありますが、日常的に最もみられるのが単純鼾症(いわゆる“いびき”)と睡眠時無呼吸症候群です。睡眠時無呼吸症候群とは10秒以上続く換気の停止(無呼吸)が7時間の睡眠中に30回以上繰り返される病態、あるいは睡眠1時間当たりに起きる無呼吸の回数(無呼吸指数)が5以上の場合と定義されています。単純な“いびき”はともかく、睡眠時無呼吸症候群ではやはり、専門医による治療が必要となります。

では、一体“いびき”はどこで起きるのでしょうか? 一般に子供では咽頭扁桃(いわゆるアデノイド)が肥大しているために鼻の奥が狭くなるために起こる狭窄型の“いびき”、または扁桃(口蓋扁桃)が肥大しているためにおきる狭窄型の“いびき”、あるいは両者が合併している“いびき”が多くみられます。一方、大人においては軟口蓋(いわゆるのどちんこの部分)が息を吸っている時に振動することによる“いびき”がほとんどです。扁桃(口蓋扁桃)が大きい人はこれによる狭窄型の“いびき”、アゴ(下顎)の小さい人は舌根部が沈下するための“いびき”を認めることがあります。稀にもう少し下の声を出すところ(喉頭)で起きる“いびき”もあります。また“いびき”や睡眠時呼吸障害を増悪する因子として、肥満や鼻づまり、老化によるアゴの筋肉の衰え・たるみなどがあります。

さて、無呼吸をおこすものは大きく閉塞型と中枢型に分けられます。閉塞型睡眠時無呼吸というのはのどが物理的に塞がることによるもので、口峡(咽頭の入口)閉塞型、舌根沈下型、喉頭閉塞型、あるいは合併型の無呼吸に分類されます。中枢型無呼吸は脳や脳幹の障害、循環器疾患などのひとにみられ、呼吸中枢などの異常によるもので比較的に珍しいタイプです。しかし、ほとんどの無呼吸は口峡が閉塞するタイプか舌根(舌の奥の部分)が沈下するタイプで、また、ほとんど軟口蓋振動型などのいびきを伴います。


さて、睡眠中におきる呼吸の障害は単純な“いびき”だけでなく、呼吸(換気)が停止する状態、すなわち無呼吸をおこす場合や低換気(低呼吸)を頻回におこす場合、あるいは逆に過換気がおきる場合もあり、これらをまとめて、“睡眠時呼吸障害”という言葉が使われるようになりました。“睡眠時呼吸障害”とは起きている時には特に異常がなく、換気(呼吸)が保たれているのに、眠りに入ると自然な鼻での呼吸が障害され、持続するために体のいろいろな機能に悪影響を及ぼす病態と定義されています。これにはいろいろな疾患がありますが、日常的に最もみられるのが単純鼾症(いわゆる“いびき”)と睡眠時無呼吸症候群です。睡眠時無呼吸症候群とは10秒以上続く換気の停止(無呼吸)が7時間の睡眠中に30回以上繰り返される病態、あるいは睡眠1時間当たりに起きる無呼吸の回数(無呼吸指数)が5以上の場合と定義されています。単純な“いびき”はともかく、睡眠時無呼吸症候群ではやはり、専門医による治療が必要となります。


単純な“いびき”の場合はまず、太っているひとはやせる工夫を、鼻づまりのひどいひとは点鼻薬などによる鼻閉の改善を、あお向けよりは横向きに寝る工夫などをしてみるという方法があります。しかし、このような方法ではあまり改善しない場合は耳鼻咽喉科の専門医の診察をお勧めします。 睡眠中の“いびき”の音を連続して録音し、専門医に聞いてもらうと良いでしょう。また、“いびき”を確定するために、薬で眠ってもらい実際に音をおこしている所をファイバースコープで観察する方法もあります。そのひとの“いびき”のタイプにより、治療の方法は異なりますことがあります。 上記以外の保存的な方法としてマウスピース(歯科装具)の装着などがありますが、“いびき”の種類によってはほとんど効果 がないこともありますので耳鼻咽喉科の専門医にご相談下さい。 また手術的な治療としてのど(咽頭)を広げ、“いびき”の音源である部分(多くはのどちんこ)を切除する方法などがありますが、入院が必要で若干の後遺症があることもあります。また、施設によっては外来での日帰り手術(口蓋垂の切除など)を行っているところもあるようです。 また、閉塞型の睡眠時無呼吸症候群の治療は基本的に“いびき”の治療と同様ですが、やはり耳鼻咽喉科の専門医の診察をうけて、本当に無呼吸があるのか?、あるのならその原因は何なのか?、またその程度(重症度)は?、などきっちり調べてもらう必要があります。先ほどの“いびき”の録音テープでもある程度の診断は可能ですが、検査のために入院してもらい眠っている間の脳波、口や鼻の呼吸、血液の酸素の濃度(酸素飽和度)、胸と腹の動き、眼球の動きなどを一晩中調べることが重要です。軽〜中等度のものならば、先のマウスピース(歯科装具)の使用、のど(咽頭)を広げる手術などが行われます。しかし重症の場合や狭心症などの合併症があるひとには経鼻的持続陽圧呼吸や薬物療法、さらには気管切開術などが必要となる場合もあります。いづれも耳鼻咽喉科の専門医の診察を受けることが望まれます。また、重症の呼吸障害は内科でも、あるいは睡眠(構築)の障害などは神経精神科でも診療をしているところもあります。

まず、最寄りの耳鼻咽喉科でご相談していただくのが無難です。そこで症状により、専門の病院を紹介されることが多い様です。専門の病院では“いびき”、睡眠時呼吸障害の原因、重症度を調べ、そのひとに最適な治療法が行われます。 また、内科では主に重症の睡眠時呼吸障害の保存的治療をしていることが多いようですが、どの内科でも診療しているわけではありませんのでご注意下さい。    


唾液腺の働き / 口がかわく / 口腔・咽頭の腫瘍 / いびき / 口内炎 / 病巣性扁桃炎 / 口 臭 / 扁摘の適応