扁摘は、20世紀前半には過剰なほど施行されていましたが、現在は適応がある程度定められ、手術件数は減少してきています。しかし、現在でも耳鼻咽喉科で最も施行されている手術の1つです。 適応年齢は、通常4〜5歳以上ですが、睡眠時無呼吸症候群などで適応がある場合は、もっと低年齢でも扁摘を行うことがあります。口蓋扁桃は免疫(病原菌やウイルスなどが身体に入っても、病気にかかりにくい状態にあること)を担当する臓器ですが、成人と同様に小児でも、免疫機能は扁摘前後でほとんど差がないという報告が多くあります。幼児期になると他の扁桃組織が十分発達しており、扁摘を行っても代償されるからと考えられています。 一般的に、次のような場合が扁摘の手術適応とされています。
扁摘は、扁桃周囲膿瘍のような特殊な場合を除けば緊急を要することはなく、全身状態が良好な時期に施行すべきです。主に、次のような場合には、扁摘を行ってはいけないとされています。
稀におこる扁摘後の合併症としては、主に、次のようなものがあります。